書籍解放戦線

ヒロが読んだ書籍の考察・感想を書くブログ。

『チーズはどこへ消えた?』~スペンサー・ジョンソン~を読んでみた【感想】

チーズはどこへ消えた?を読んでみました。このお話は童話なのですが私たちが生きていく上でとても大切なことを教えてくれる本です。

 

※この本では本編の前後に数人でのディスカッションが書かれていますが、その部分はカットします。

 

 

 

 

 あらすじ

登場人物(動物)

・ネズミ

スニッフ:いち早く変化に気づく

スカリー:すぐに行動を起こす

・小人

ヘム:変化を恐れて変わろうとしない

ホー:変化の重要性に気づき変化を受け入れようとする。

本編

この物語には2匹のネズミと2人の小人が登場し、このネズミと小人は私たちの性格や振舞いを表しています。さらにこの物語の重要なアイテムとしてチーズが出てきます。このチーズは私たちの目標や手に入れたいもの、やりたいことなどを象徴しています

このチーズを巡って2匹のネズミと2人の小人の性格や振る舞いが描かれ、私たちに重要なことを教えてくれます。

まず、ネズミと小人はある迷路の中で暮らしています。そしてその中でチーズを手に入れ、豊かな暮らしをすることを目標に奮闘しているところから始まります。

2匹のネズミはしらみつぶしに進んでいき、ある時突然チーズがたくさんある場所(物語の中で『チーズステーション』と呼ばれています)に辿り着きます。一方、2人の小人は持ち前の頭脳を駆使して様々な工夫をしながらチーズを探し、ネズミより少し遅れて同じチーズステーションに辿り着きます。

しかし、その後の対応はネズミと小人で違いました。ネズミは常にその場所に変化がないかを確認し、変化が起こった時のための準備をしていました。一方、小人の方はチーズステーションを見つけたことで満足し、ずっとこの状況が続かないことなど考えていませんでした。

ところがチーズステーションのチーズはネズミと小人が食べることで着実に減っており、ある日ついにチーズがなくなってしまいました。常に変化がないか注意を払っていたネズミはその変化に驚くことなく、すぐに新しいチーズを探し始めました。

小人の方と言えば、チーズがなくなるということなど考えてもいなかったため、その現実を受け入れられず、しばらく状況整理やチーズがなくなった原因について考えていました。しかし、なくなったチーズが戻ってくることはなく時間だけが過ぎていきます。

ヘムは相変わらずその状況を受け入れられず、同じ場所にとどまり続けました。ホーは同じ場所にとどまっても何も状況は変わらないと気づき、新たなチーズを探しに動き出します。

そしてホーは変化することの恐怖を乗り越えながら先へ進んでいき、変化することの楽しさや大切さを学びます。最終的には、ホーは先に違うチーズステーションを見つけていたネズミたちと合流し、ネズミたちに歓迎され幸せを手に入れました。

感想

まずこの物語は変化をすることの大切さについてわかりやすく教えてくれます。実際この物語のヘムのように変化を恐れ、安定を求めている人はとても多いのではないでしょうか。

私はこの物語を読んで私自身が変化することを恐れているということに気づきました。この本に出会えたことで変化することを受け入れ、自分を変化させていくことはよりよいチーズを手に入れるために重要であると気づけました。そういった意味では、私はヘムからホーになることができたのかもしれません。

もし変化を恐れている方がいたら、この本を読むことで、変化することは不安や恐れを感じるものではなく、これから先の未来を明るくするものであることを知ってもらえたら幸いです。

 

それでは、また。