日商簿記2級 第157回 受験結果とその感想・分析
簿記2級第157回の受験結果とその感想
・簿記2級第157回 受験結果
まずは、私の今回の受験結果についてです。
第1問 16
第2問 6
第3問 14
第4問 20
第5問 20
合計 76
という結果になり、合格いたしました。
この結果から感想と問題の分析を書いていこうと思います。
・簿記2級第157回 感想・分析
まずは今回の簿記2級の総括として、一部の問題が非常に難しくなっており、どれだけ基本的な部分で得点できるかポイントになっていたと思います。そして、今回の試験の合格率は約9%となっており、このことからも今回の簿記検定がかなり難化したことがわかります。
合格率の詳細はこちらから 。
今回の問題の中で特に第2問では、リース資産に関する様々な知識が問われ、また計算の分量もかなり多かったです。そのため、自分のできそうなとこだけ解いて6点の部分点がとれたのは個人的に満足のいく結果でした。ですが、もう少し早めに見切りをつけて他の問題にとりかかっていれば、第3問などでもっと時間が使えたのではないかと思います。
第3問に関しては、いままで過去問では出てきていなかった製造業会計が問われ、新傾向対策の演習をしていたかどうかで受験生の得点に大きな差ができる部分であったと思います。私自身は問題集の新傾向対策で演習していたため合格に必要なだけの部分点を獲得できたのでよかったと思います。しかし、製造業会計を試験で初めて解いた方はかなり難しく感じたと思います。
第1、4、5問はほとんど基本的な問題でした。しっかりとした基礎力があれば9割前後は獲得できる問題だと思います。第2,3問がかなり難しい問題であった分、ここでどれだけ失点を抑えるかが合否の分かれ目になったと思います。私自身は第1問の端数利息の問題で、問題文の解釈を間違えていて失点してしまいました...。満点を狙える問題だったと思います。
第4問についても個人的にはかなり簡単だったと思います。基本がわかっていればまず間違えることはないと思います。
第5問については少し戸惑う部分がありました。この問題はシングルプランなので材料勘定で差異を分析します。しかし、通常通り材料単価を計算して材料消費価格差異を分析しようとすると割りけれません。そこで、先に標準原価、数量差異と月末在庫を計算してから、借方と貸方の差異で消費価格差異を求めることになります。ここの計算で手が止まってしまった人が多いのではないでしょうか。私自身も問題演習をしていてこのような問題を解いたことはなかったので最初戸惑ってしまいました。しかし、計算自体はあっていると確信していたため、上記のような方法で答えに辿り着くができました。その後の仕掛品勘定については標準原価で計算するだけなので問題ないと思います。
・まとめ
ここまで一通り、実際受験した感想と分析をしてきましたが、やはり今回の試験はかなり合格するのが難しい回だったと思います。私自身今回は計算ミスがほとんどなく合格することができましたが、1つでも計算ミスがあれば合格は危うかったと思います。特に第1,4,5問で計算ミスもをするとかなり厳しいです。このような第1問と工業簿記で確実に得点して、第2,3問で部分点を取って合格する流れはここ最近ずっと続いています。そして今後もこのような傾向で問題が出題される可能性は高いので、商業簿記の基礎を固めるのも大事ですが、特に工業簿記に力をいれて勉強し、40点分を確実に得点できるようにするのが合格への近道だと思います。
また、最近ではネット受験が始まり、そちらはまだ今回のような奇問、難問はほぼ出題されていないようですのでネット受験に挑戦してみるのもいいかもしれません。